STAFF INTERVIEW 社員インタビュー

黒田和希

プログラムセクション / プログラマー / 2017年9月入社
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黒田和希

企画書を見て、
早く作りたいと思える幸せ

プログラマーとして

プログラムは、ゲーム制作のフローの中でもかなり後半にあり、ゲーム全体を支える土台となります。エンジンを使ったゲーム開発だと、キャラクターモデルやモーションやエフェクト、音などのアセットを組み合わせ、ひとつにまとめるのが基本的な仕事です。

よく料理に例えられますが、カレーを作るときの野菜や肉やスパイスがアセットだとしたら、それらをひとつにまとめて料理の形にするのがプログラマーの仕事です。その中で僕はUIまわりやボスのアクションとそれを司るAIなどを担当しています。

いまGhMのプログラマーは8名ですが、その規模だと、ひとつの分野に集中して作業するというよりは、それぞれがいろいろなことをやることになります。業界の経験歴によりますが、入って間もない方はUIから始めることが多いですね。

GhMの特徴として、個人の裁量権がかなり大きいということが挙げられます。ある程度、自分で考案したことをそのままプログラミングできます。もちろん考えることも増え、あとで調整などが発生することはありますが、まずは自分が「作りたい」と思ったものを一度ぶつけられるのはいいところですね。また立場に関係なく、作っているゲームに対する意見をみんながフラットに言えるのもいいところ。それは規模感だったり密度感だったり、あとはディレクター職の皆さんの人柄が生み出しているのだと思いますが、意見が言いやすい空気が作られています。

プログラマーに向いている人はと言うと……僕個人の話ですが、物事を順序立ててタスクをこなしていくのが好きで。料理にはまさに通ずるところがあって、工夫して作業を効率化することが好きな人はプログラマーに向いているかなと思います。リモートで働く日は、前の日に食材の下ごしらえを済ませ、冷蔵庫で寝かしておき、翌日の昼休みが始まってから手早く昼食を作り上げたりしています。思ったとおりにタスクがこなせると、とても気持ちよくて(笑)。

黒田和希

GhM感

GhMに入って最初に手掛けたのは『Travis Strikes Again: No More Heroes』でした。コンシューマに携わったのが初めてだったので、完成品がリリースされたときは感動しましたね。というのも、5、6歳のころに最初にゲームに触れて以来、小中高とずっとコンシューマゲームを楽しんできたからです。

アクションゲームが好きで、そのうちに「将来はアクションゲームを作りたい」と思い始めたのが中学生のころ。そこで客観的に自分を考えると、絵心はないけど数学は得意だったので、「だったらプログラマーだ」と思ったんですね。高校もプログラムの授業があるところへ行きましたが、実際には検定対策の授業ばかり。言語も事務処理系のものだったので、つぎにゲームの専門学校に進んだときに、本格的にプログラムの勉強をすることになります。

卒業後は、新卒でスマホアプリ開発やウェブサイト制作、遊技機の開発をする会社に入って4年勤め、そこからGhMに転職して6年めになります。転職の理由はゲーム作りに集中したかったから。GhMは学生時代からファンだったので、エージェントなどを使わずに直接志望しました。『Killer7』など、シンプルに一発で印象に残るようなアートが好きだったんです。

ですから「GhMには、尖ったものを作る、目つきの鋭い近寄りがたい人たちがいるのかな」と思っていましたが、入ってみるとそんなことはなく、皆さん柔和で話しやすかったので、そこはいい意味で裏切られました。さらに長く働いていくなかで気付きましたが、まあゲーム会社はどこもそうかと思いますが、柔和な目をしているけど、どこかちょっとヘンな人は多いです(笑)。

黒田和希

それから須田さんといっしょに働きたいという気持ちもありました。底知れなさというか、「どこからこんなアイデアが出てくるんだ?」というのが知りたくて。ただ、少し遠いところからディレクションをするのかなと思っていたら、ブースも作らずに、僕のすぐ横に座っていますし、同じミーティングにふつうに出て、ふつうにいろいろなゲームの話をするなど、かなり距離が近かったのも意外でした。自分の席に須田さんが来て、直接指示をくれる距離の近さはいい点だと思っています。

将来について

近い将来は、若手だけで小規模のプロジェクトを立ち上げ、それを無事リリースしているのが目標です。少し先であれば、メインプログラマーを務められるようになれていたらいいなと思います。アクションゲームが作りたくて業界に入ったので、人に胸を張って「このアクションゲームは自分が作ったんだ」と語れるようであればうれしいですね。

GhMはずっとオリジナルゲームを作り続けています。じつはそれってほかにあまりないユニークな魅力のひとつだと思っています。新しい企画が立ち上がって、その概要書を見て、「あ、おもしろそう。早く作りたい」とワクワク思えるのはとても幸せなことで、そうやってオリジナルのゲームを作り続けられるかぎり、この先も楽しくゲーム開発者人生が送れるんじゃないかなと思いますね。

黒田和希